泣き崩れる、仲間たち。
目の前で起こった、たった今起こった事実を、どうも認めることはできずに。
泣き叫ぶティファ、いやだいやだとわめくユフィ。
静かにこらえるバレット。
でも、俺は、俺は、ただその場に立ち尽くしていた。
と言うより、不可能だった。
何も、考えたくない。
信じたくない!
エアリスが、エアリスが、エアリスが、死ぬなんて!
俺の目の前で、手の届くところで、そうだ、だって、さっきだって、笑ってたじゃないか、俺を見て、いつものように、わらって…、
…いいや、
俺はエアリスを殺そうとした!!
まだ、手が震えている。
今日はゆっくり休もう、と早めに野営を組んだものの、誰一人として眠りにつけるものはいず、思い思いに夜を過ごしていた。
(この手だ、この手が…、)
何度どう思ってもどうしようもなく。
どう願っても祈っても、あのやさしい笑顔は、もう見れない。
ふわふわの巻き毛は、風に揺れない。
俺を励ます声は、二度と聴くことはできないのだ!
まるで気を紛らわせるためのように、毎日の習慣だった整備をしようと、傍らに置いておいた愛用の剣を見やる。
(どんなにしっかり整備をしようと、大切なひとも守れないような剣なんて、)
ああ、何をしても、まるでしつこく彼女の顔がちらつく!
そうだ、そうなんだった、いつも、この大剣を整備するときは、あの人が横にいたんだ。
いつまで経っても、興味津々で、見慣れない大剣を扱う俺を、微笑みながら、見ていたんだ。
憎たらしいくらい、澄んだ空は、星がきれいに輝く。
ああ、お願いだ。
俺は星の生命よりも、ただひとつ、あんたの命を救いたいんだ。
あんたが望まなくとも、守りたかったものは、誰よりも、何よりも、あんただったのに!
なんて捏造!
と言うか、最早あたしのエアリス像と言うのが、あまりにも某サイトさんの影響を受けすぎているものであり。何ていうか、今更変われないと言うか。
ただひとつ、間違っていないのは、あたしが今やってるゲームはTOEであってFF7ではないということ。